FOREVER

「なあ優樹、おまえ日曜どこ行きたい?」

優樹に話かけているピアスバリバリのチャラチャラした男は、山田　翔平。
「別にどこでも」
窓の外を見ながらそっけない態度の優樹。

「なら優樹ん家に決定な｣
と、うちらに聞こえるように言ってすぐさまどこかえ行ってしまった翔平。
「は!?おいっ」
と優樹は唖然していた。



「顔にやけてるぞ〜」
と愛梨をからかってバシッと頭を叩かれている私。
「いたぁ〜」
「私をからかうのは百年早いよ美咲さん」
と、ドＳな愛梨に勝てるわけもなく反抗を断念した。
そんなうちらを見てた優樹は
「ったく、あいつは」
と言い逃げした翔平にあきれながら頭をぼりぼりかいていた。

そんな様子を見て、あんなやつのどこがいいんだと思っていたはずだった。