FOREVER
日曜日の朝、
「いってきます」
と階段をおり、あわててゆう私にお母さんが
「今日帰り遅くなるなら早めに連絡してよ〜」
と台所から言ってきた。

お母さんは、若い頃ものすんごいヤンキーだったらしく、ある程度は理解してくれる母親である。

「わかった、じゃねっ」
と、走って待ち合わせ場所に向かった。
「お待たせ〜」
「遅いっつの、もうすぐくるらしい」
と、最後のチェックをしている愛梨。
そんな愛梨が可愛くて仕方なかった。

「わりぃ〜お待ちどう」
翔平と優樹の私服を初めてみた私は一瞬胸がドキッとした。
「どおも」
と無愛想な優樹。

「ぢゃあ行くかあ」
「うんっ、行こ行こ」
と、いつもより二個くらい声が高くなっている愛梨を見て恋だなぁ。と思っていた。
< 4 / 35 >

この作品をシェア

pagetop