FOREVER
「なんでもねえよ」
と、すまして言う優樹。
「トイレかりていい?」
と私は優樹に聞いた。

「右いって奥」
という言葉に愛梨も
「私も借りるね」
と2人でトイレに行った。

「で、なんがあったの」
と私は早速聞いた。
すると、泣き出しそうな顔で
「いざとなったら緊張してうまく話せなくて、も〜うちダメだあ…」
と愛梨が言った。
私はぷっと笑って愛梨に言った。
「慣れてないからだよ。今日中に話せるようになるって、こんなことでくじけないの〜」
と愛梨の頭をぐしゃぐしゃにした。
「なにすんのさ〜」
といつもの愛梨に戻っていた。
「ありがと、美咲」
と2人で部屋に戻った。


「今日、優樹ん家泊まらね?」と突然翔平がいいだした。
「え?!でもいいの??」
と嬉しそうに優樹に聞く愛梨。
「別にいいけど」
「じゃあ、お泊まりでえ」
いつもの愛梨のテンションに戻ってよかったと私も嬉しくなった。

「じゃあ、みんなでDVDでも借りに行くぞ」
と翔平もわくわくしていた。
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