[完]先生×お姫様1
泣かないように我慢していたのに―…


それは無理なことだった。

でももう試験が始まるから必死に泣き止んだ。



しっかり胸張って行こう!


「海斗!行ってくるね!!」


「いってらっしゃい!頑張ってこいよ!玲奈なら大丈夫だから」


「うん!ねぇ海斗お願いがあるんだけど―…」


「何?」


「キスして―…」



恥ずかしい―…


自分でいっておきながら恥ずかしくて下を向いてしまった。


「玲奈―…」


チュッ


「行ってこい!」


「ありがとう!行ってくるね」




車から降り立派な校門をくぐった。



パパ、ママ、お兄ちゃん


悠斗さん、クラスのみんな

そして最愛のあなた



頑張って来るね!
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