［完］先生×お姫様１

このことを海斗達に聞かれていたなんてしるはずもなく

口を開いた

「実はねまだ実感がないだけかもしれない。あと数週間でいなくなることへの…いつもそばにいてくれるのが当たり前過ぎて海斗がいない生活を考えられないの」


本当に考えたくもなかった


「でもその話しはなぜか反対が出来なかったんだ！」


「なんで!?」


「海斗が教師として頑張っているのをみて教師としての海斗とまた東谷海斗としての自覚みたいなものを感じたの」


「どういうこと？」


「みんなならわかるよね？自分の家柄が…海斗はここの先生としての海斗と東谷財閥の息子の海斗。だから海斗が家のために仕事をしているのは応援したいと思った。だって海斗がいきいきみえたんだ!!」


自然と涙が出ていた


「だから応援してあげたい！支えてあげたいと思った」


「だから玲奈は…」


「うん。ここで待ってる。本当はついて行きたいけどパパやママに約束したから」


「もしかして…」


「そのもしかしてだよ！あそこの大学に行くこと!!これだけは絶対に守りたい」


「きっと喜ぶよ！」


「うん！だからかな〜海斗と４年も離れるのになぜか落ち着いていられるのは」


「そうかもね！」


「海斗には好きなことをしてほしいんだ!!それを見るのが本当にうれしいんだ！幸せを感じるときなんだ！あっでもいつも幸せだからね」


「はいはいのろけはいいですから」


「別にのろけでいったわけじゃ…」


「はいはい」


完全に流された…


「好きな人には常に全力でなんにでも向かっていってほしいんだ!!そのために時間がかかってもずっと待ち続ける！その人がいないと自分が自分でいられなくなりそうだから!!でも４年ってあっという間だよきっと!!みんなといたら」

「当たり前じゃん！」


「そうだよ!」


「みんな〜」


いまだに涙は止まらず


気づいたらみんな泣いていて


みんなして抱き合いなが泣いた