世界の終わりのラブソング
涙の女神

涙の女神


1粒の涙が 君を想い出す。
しゃれたスカートに髪なびかせ走る

君はいってたね
涙の数が多いほど 人を幸せにするって

いじめたわけじゃないけど
君はよく泣いていた
全ての悲しみを 背負ってるように

遠い泉から あふれてくるように
あの日も 涙は流れていた

流れ落ちる涙は 重く冷たい
過去を消し去るには あまりにも透明だ
涙の女神

君はいってたね
花にも水にも風にも
あなたを感じると

愚かな僕は ただ愛するばかりで
君の愛を受け止めなかった

君は孤独を そっと包み込んで
静かに微笑んでいたのに

君の声が聞こえる気がする
遠くから何かを語りかける
僕には見えない
君は幸せなのかい
そこにも悲しみはあるのかい



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