Sad Love‐私が愛した人へ‐
「おせぇぞ2人共!!」

「廉にぃごめん!!」

帰りも3人揃って帰る。
玄関前の桜の木の下で廉にぃがいつも私達を待ってるから。

並びはいつも私が真ん中。
1回端っこに行った事があるけど

「愛華は真ん中だろっ」

って廉にぃに怒られた。


「廉にぃ聞いてよ。愛華ったらさ授業聞いてねぇの」

「ちょっ琢磨!!」

「あはは、愛華にしては珍しいな。どうかしたのか?」

「べ、別に元気だよ」

恋の事考えてたなんて
いくら兄姉でも言えない。


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