Sad Love‐私が愛した人へ‐
「ただいまぁ」

「あ、3人共お帰りっ♪」

帰るといつも翔司にぃが迎えてくれる。

「何?この甘い匂い」

確かに。何か甘い香りが・・・。

「今日は智にぃの誕生日だからケーキ焼いてんだよ」

あっ!!
そうだ、今日は智にぃの誕生日!!
何も買ってない。どうしよう!!

「琢磨、智にぃの誕プレ買った!?」

「ま、まだ」

琢磨もたぶん今「やばい」と思っているのだろう。
顔が引きつっている。

「何、2人共買ってないの?」

「「うん」」

「智にぃまだ帰ってないから今の内に買いに行けば?」

「よしっ!!琢磨行くよ!!」

「ちょっ、待ってよ愛華!!」

< 12 / 44 >

この作品をシェア

pagetop