深紅の花に姫君〜失墜の姫〜
「へえー……
その歌好きなのか?」



十夜の顔は見えない
でも、なんだか
楽しそうなのは
気のせいだろうか…





「あたしが1番好きな歌」



あたしが嬉しそうに言うと
十夜が笑った





「おまえが好きなら
俺も好きだ…
ここも寒いからな
おまえの歌でも
聞いたらあったかくなる
だから……歌えよ…」





十夜の言葉に顔が
熱くなるのが分かる






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