深紅の花に姫君〜失墜の姫〜
「俺を心配して
くれたんだろ……
ありがとな…

俺は一人で
考える癖みたいなものが
あってな…」




そう言って寂しそうに
笑った







「あたしもだよ…
気付いたら一人で
どうにかしなきゃって」






あたしも十夜も
主としてみんなのため
って自分を疎かに
なってしまう…







「似た者どうしだな」




あたし達は笑い合った





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