深紅の花に姫君〜失墜の姫〜
「わかんない…」



少年は首を傾げている




「わからないって…」



フランはお手上げと
言わんばかりに
ドカッと椅子に座った





「名前…………」



あたしが呟くと
二人はあたしを
じっと見つめる




名前が無いのは
寂しいし……






あ………




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