キャップ。
「遠慮すんなっ!」
と言って、あたしを抱えた。
「ッ!!!?」
何も抵抗できず、されるがままに大人しく手当てを受けた。
あたしはおそるおそるきいてみた
「おにいさん、ここの学校関係の人?」

あたしの口元の傷を消毒しながら、
「卒業生。」

「卒業生がなんでこんな夜に母校に帰って来るの?」
「まぁ色々あって♪」

「色々って?」

「うーん・・・。じゃあ君はなんでこんなに怪我したの?」

「それとこれでは話別じゃん!」

「それと一緒♪」

「は?」

「俺も答えたくないの。よしっ手当て終了!」

「・・・。」
気になる。
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