僕らの時間
何も答えない大ちゃんに口内の中を舐めまわした。
小さく震えてるのがわかった。

しばらくしてから唇から離して大ちゃんを見ると怯えて目の焦点があっていなかった。

「大ちゃんが、お酒好きなんは知っとるし飲んだらあかんなんて言わへんよ」

「五十嵐……?」

カチャカチャと大ちゃんのベルトを外して一気に引きずり下ろした。

「なっ……!」

みるみる大ちゃんの顔は赤くなっていく。



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