僕らの時間
大きな溜め息をついて高原は、口を開く。

「謝んなや。
大野のとこいったらええやん。うちの事はええから」

「いかへん…。
高原おらな俺…無理やもん。
何でそん…なん言う…ねんな」

ズズーと鼻を啜る音に高原は、俺から離れる。

「あーあー!何してんねん!
鼻垂れてるやんか!もー!」

「たかちゃん…ごめ…ん
…ご…めん。
やから…いらん言わんでや…」




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