UNDER PRANET
―グシャリ

潰され
そして骨を噛み砕くような音。
遠く離れているのに
すぐ側で行われているみたいに耳元で聞こえる。


「う……ぁ……」


あまりの光景に俺は、耳を押さえ座り込んだ。
リアが窓のカーテンを引く。
その瞬間音が止んだ。


「家の中は安全よ。
スカイアースの家々は特別な魔法をかけているから。
アレは家には近づけない。
家の中にあるもの全てに、意味はあるの。
このカーテンは音を遮断する役目。
さっきカーテンを開けていたから、耳元でアレがネコを食べる音が聞こえたでしょう?」
「はっ…はぁっ…」


恐怖のあまり体が言うことを利かない。
冷や汗が流れ、
体が小刻みに震えた。

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