UNDER PRANET
知らない街。
高層マンションもなけりゃ、3階建ての建物すらない。
下の道路には俺の知ってる自動車なんかない。
その代わりに、馬車とか見たこともない動物が人を乗せて走っていた。
もちろん、アスファルトでもない。
石畳ってやつだ。


「どこだよ…」
「混乱してるの?」


俺の後ろから声がした。
振り返り、彼女を見つめる俺。


「なぁ…ここどこだよ!!」
「スカイアースのほぼ中央に位置する大都市“ノワ”よ?」


彼女は首をかしげ、俺を見つめた。


理解できたことは

どうやら、俺は異世界に飛ばされてしまったってことと

彼女は嘘をついていないってことだけだった。

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