UNDER PRANET
「イチっ!???」


耳元でビックリしたようなリアの声が聞こえた。
そして、我に返った。


「どわっ!!
ご、ごめん……」


俺はどうやらリアを抱きしめていたみたいで
慌ててリアから離れた。


「えーっと、あーっと…その…
リアの所為じゃない。
呼んだのはリアだけど、無くなったのはリアの所為じゃないだろ?
だから気にするなよ。
あ、俺、あっちの方探してくるな。」


そう言うと俺はリアの傍を離れた。

……。
…静まれ、俺の心臓!!

俺は自分の胸に手を当ててゆっくりと深呼吸した。

あれは不可抗力であって…
けしてやましい気持ちがあったわけじゃない。
うん、そうだ!!
リアが…泣きそうだったから…
だから…つい…抱きしめたんだ…。

俺はその場に座り込み
何故か熱くなった頬を冷ますようにゆっくりと深呼吸をし続けた。

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