UNDER PRANET
両手を組みそれを顔の前に持ってきて、楽しそうに話すリア。
“私って天才なのかも”なんて笑っていやがる。
怒っていいですか?
なぁ、怒ってもいいよな?
ってか、これは巻き込まれ損ってやつじゃないか??


「リア、もういい。
俺を元の世界に戻してくれないか?
俺、ここに居ても意味ないし。
それに、受験だって近いんだよ。」


俺はため息をこっそりついて、リアを見つめる。
“元の世界に返せ”と言った瞬間に、リアの顔から血の気が引いたのを俺は見逃さなかった。
あさっての方向を向いて、俺から眼を逸らす。


嫌な予感。



「リア…まさか…」


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