私の彼氏はヴァンパイア



想像以上の大邸宅ですな。


…にしても………


先輩のあの不思議な力は…?


…もしや、超能力者?


今冷静に考えたら、催眠をかけられてたような気がする。


それにこの家だって………


どこにあるのか、分からない。


この家の場所を隠すために催眠をかけたのかな?


…なら、どうして知られたくない家にわざわざあたしを招いてくれたんだろう。


ってか、また不思議体験じゃないの?


これ。


幽霊の美里に会って以来、ちょっとやそっとの珍しい体験で驚かなくなったんだけど………


…一体、王子先輩は何者?


もしかしたら、危険かも…


取って食われるかもしんないし…


ん~ん………


まぁその時はその時かな。


あたし、命助けてもらったわけだし。



「あ゙ぁ゙~あ゙………
のぼせちゃう」



湯槽からあがって、さっと冷たいシャワーを浴びた。


お風呂場を出て、これまた広い更衣室に出ると着替えが置いてあった。


えぇ!?


先輩、ここ入ったの!?


あたしの着替えないし…


どうしよう!!!



あたしが混乱している時だった。



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