僕んちの3日間戦争
「あ〜やっと寝たか。」



俺のベッドを奪って眠りこけている昇を横目にして呟く。



正直、酒の入った昇はめんどくさい。



僕は歯を磨いた後、ベッド並べるようにして、来客用の布団を自分用にひき、トイレに向かった。


あまり言いたくないのであるが、僕は酒を飲むとおなかが緩くなる体質のようなのだ。



トイレのドアを開けると、積み上げられてる某マンガの42巻全巻が僕を出迎える。



これは我が家の自慢の一つであり、いつなんどきトイレに入っても退屈とは無縁で過ごせるわけだ。



「中村さん、これ一番下のとかどうやってとるんです?」
という百理ぐらいある昇の質問には「知恵を絞って・・・」と答えるしかなかったが・・・。






用を足した僕はトイレットペーパーを巻きにかかる。



そして、数回それを繰り返しているとおかしなことに気付いた。



トイレットペーパーの右半分が1回転か2回転分ほどよけいに巻かれていたのだ。
< 4 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop