僕んちの3日間戦争
僕は至って普通に巻いていたつもりで、いつその変なズレが生じてしまったか分からなかったが、とりあえず何とかしなければならない。



普通に考えて巻けばすんだ話かもしれなかったが、僕は若さに任せて適当にグルグルと巻いた。



結果



使ってもいないのに、大量の使えないトイレットペーパーが完成。



しかもそんな大量なトイレットペーパー、汚れている訳じゃないのだから、普通に捨てればいいものを、あろうことか僕は他のものと一緒に流した。



というのも、何も常軌を逸したというほどの量ではなく、普通に流れるだろうという確信的なものがあったからなのだが、とにかく流した。



するとどうだろう、途中から全く水がへらなくなってではないか。



むしろ増えたではないか。



僕はというと即座にふたを閉め見なかったことにした。



「大丈夫、何も起こっていない、今日はちょっと調子が悪くて水かさが増えたように見えただけだ。朝になったらきれいさっぱり元通り・・・」



自分に言い聞かせていると、本当に大丈夫な気がして僕はすんなり眠りに落ちることができた。








「わぁー水が〜!」



午前3時。



響き渡る昇の声。



・・・当然だが、大丈夫ではなかった。
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