■年上彼氏様□~番外編~
「和沙に…くっつきたいの……」
すると和沙は、優しく笑う
「甘えん坊」
そう言って私を抱き締めてくれる
温かい
和沙の腕の中で眠りについた
朝、目が覚めると和沙がいなかった
「………」
ぽやーとした頭でリビングに向う
「…いない…」
玄関にも、和沙の靴がなかった
「…」
"いってらっしゃい"してない…
携帯を見ると、メールが来てた
"ちゃんと起きろよ"
それだけ
…ちゃんと起きたもん……
「寒…」
私は、制服を着て高校に行った
「あ、桜羽」
……
「大紀君…おはよう」
「?…どうかした??元気ねぇな??」
………そうかな?
「いつもと同じだよ」
その日は、玲が風邪で休んだ
「ただいま…」
帰っても、和沙は帰って来ない
友哉もこんな時に限って来ない