~Snow White~『一巻』
私が部屋に入ると
伯父と智久が打ち合わせをしていた。
「今日、先生と会ってきた。」
「先生ですか?」
「就職したいってきかないとか?」
先生・・・ったら・・・
「おまえを引き取った時
全ての教育の面倒をみる約束をしている。
だから大学までは行かすつもりだ。
先生からも、大変勉強のできる子だから
ぜひ大学を目指させてくださいと
言われた。
就職っていうのは俺への当てつけか?」
智久も私を見ていた。
「いつまでもお世話になっては
いられないんじゃないかって……」
「そういう考えならいらない。
おまえは、このまま大学まで目指せ。
自由になるのはそれからだ。
もう行っていいぞ。」
伯父は冷たく言い放つ。
複雑だった。
就職は実は・・・自由になりたい
そんな当てつけそのものだった。
伯父と智久が打ち合わせをしていた。
「今日、先生と会ってきた。」
「先生ですか?」
「就職したいってきかないとか?」
先生・・・ったら・・・
「おまえを引き取った時
全ての教育の面倒をみる約束をしている。
だから大学までは行かすつもりだ。
先生からも、大変勉強のできる子だから
ぜひ大学を目指させてくださいと
言われた。
就職っていうのは俺への当てつけか?」
智久も私を見ていた。
「いつまでもお世話になっては
いられないんじゃないかって……」
「そういう考えならいらない。
おまえは、このまま大学まで目指せ。
自由になるのはそれからだ。
もう行っていいぞ。」
伯父は冷たく言い放つ。
複雑だった。
就職は実は・・・自由になりたい
そんな当てつけそのものだった。