~Snow White~『一巻』
「おまえにも迷惑かけて
悪いな。」


「竜さん・・・・
真冬の思い込みはひどくなるから
おれはどうしたらいい?」


「トモ・・・
遅かったわね。」

伯母の声・・・・・。


「真冬は?」


「何かあったの?
とてもうれしそうにしてたけど。」



智久がため息をついた。


「俺さ、ここ出ようと思うんだけど。」



「いや、おまえが出たところで
おれたちの目を盗んで真冬が
押しかけるのは、目に見えている。」


「それはそうだけど・・・・」


伯父が立ち上がった。


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