~Snow White~『一巻』
一時間くらいして
智久が帰ってきた、


私は掃除機をかけていて
それに気付かずにいた。



突然後ろから抱きしめられた。



「キャ・・・」


掃除機は音をたてたまま
ひさしぶりのキスに酔いしれた。



やっと唇が解放されて
私は慌てて掃除機のスイッチを切った。


二人で笑った。


「なんか忙しくてさ・・・・
ごめんな、ほったらかしして。」


「お仕事だから・・・・
でもほんと忙しそう・・・・
痩せたもん。」



「そうなんだ、ここ最近で
3キロも減ってた。」



コーヒーの香りが広がる・・・・・
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