~Snow White~『一巻』
家に帰ると案の定
真冬のどなり声が聞こえた。


「おとうさま、なんだって・・・・?」


「インフルエンザだって言ってたけど。」


「どこにいるの?
だって昨日も帰ってこなかったのよ。
具合悪いのに、おかしいよ。
誰かに看病されてんの?」



「トモだっていい大人だからな。
いい人がいてもおかしくない。
静かに見守ってやろうか~」



「ふざけないで!!」


伯母の作った食事をひっくり返した。



「ちょ・・・真冬!!」
伯母が驚いて立ち尽くした。



「番号教えてよ!!
早く!!どうして教えてくれないの!?」



「真冬、いい加減にしろ!!」


伯父の手が真冬の頬を打った。
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