~Snow White~『一巻』
学校が早く終わらないかと
ずっと思っていた。

勉強が手につかない
こんな日はめずらしい。


イメチェンは予想以上の反響だった。


男子の見る目が
違っていたのに気づいた。


でも私にはどうでもいいことだった。


私が見てほしい人はただ一人だけ


マンションに飛び込んだ。


カギを開ける手も慌てていた。


「早く…早く…」



熱は下がっただろうか・・・
きっとご飯食べてないんだろう


とか・・・・


玄関を開けて息をのんだ・・・・・

女ものの靴があった。
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