~Snow White~『一巻』
私だってたまっていた。
この間はキスだって目だって
合わせてない・・・・


智久に抱かれている真冬に
嫉妬していた。


あそこにいるのは私なのに・・・



真冬はずっと離れなかった。


「この間貸した、洋服返して。」
千秋が階段を下りてきた。


「うん~」
そう言いながら一向に智久から
離れない。


また千秋が顔を出した。


「真冬早くしてよ!!
明日着て行くんだから!!」


「明日でいいじゃん。」


「真冬、返してきなさい。」
智久が真冬の体をよけた。
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