~Snow White~『一巻』
「おとうさまと7時まで帰るって。」


真冬は華のことに一切触れない。



「やった~!!」
子供のようにピョンピョン飛んだ。


伯母はまたため息をついた。



今日私が出かけるのは
智久には話してない・・・・・。


あれから二人で話すことも
目を合わすこともできない。


私が智久を避けている・・・・



美春と3時に地下街の三越前で
待ち合わせをした。



「雪湖」
肩を叩かれて振り向くと
美春が立っていた。


「久しぶりね、なんか感じが違うと
思ったらイメチェンしたんだ?」


「はい・・・」


「行こうか~」
美春が歩き出した。
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