~Snow White~『一巻』
美春はもう座って雑誌を読みだしていた。


「私もキレイにしてもらうから
心配しないで~」


「美春さん、こんなに・・・」



「いいの、いいの~
これから彼と彼のいとこと
クリスマス会だから
うんとオシャレしていきたいから~」


夢のような経験だった。


顔のマッサージなんて
初めての体験だし

メイクなんてしたこともない


ましてやネイルなんて…
でも明日から食事の支度があるから・・・


「私、食事とかつくるから
あんまり派手だと困るんです。」


「えらいね~
じゃあ、シンプルにいくね~」


鏡の中の私はどんどん変化していった。
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