~Snow White~『一巻』
しばらくまた楽しく話しをした。
佐藤は若い頃の旅行先での
出来事や出会いなんかを
おもしろくおかしく話してくれた。


私も美春も夢中になって
話しに引き込まれた。



「そろそろ・・・」
三原が立ち上がった。


「お、ごめんごめん・・・
夢中になって話しこんでしまった。」
佐藤が笑った。


「雪湖ちゃん、俺ね、
これから美春にサプライズで
ふたりっきりのクリスマスしようと
店予約してるんだけど・・・・
稔さんが間違いなく
送ってくれるから・・・・
いいかな?」

すまなそうに三原が私に言った。


「あ、いいですよ、
だって今日はクリスマスだもん。
素敵なクリスマスを~」


美春も笑顔で手を振り
三原の後をついて行った。
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