~Snow White~『一巻』
唇を離して智久が言った。


「マンションに時間があったら
おいで・・・・。
プレゼントがあるんだ。」



「え?プレゼント?」



「ここには置いとけないからな。」



「うれしい・・・」



「俺が雪湖の最高のサンタだろ?」
そう言って笑う。



「大好き・・・・」



私は胸に飛び込んだ・・・・・




「こんな素敵なクリスマス・・・・
来るなんて思わなかった。」



「小さい雪湖ちゃんが王子さまとの
約束をずっと守って頑張ってきたからさ。」



雪は激しくなってきた。


「先に帰りなさい。」


もう一度キスをして
私を解放する・・・・・・。
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