~Snow White~『一巻』
冬休みもいつものように
忙しかった。


年末に向けては私の仕事も増えた。


マンションになんて
行ける暇もなく・・・・

午前中は恵子さん
午後からはミツさんにあれこれ
指示されながら
毎年の大掃除にくれていた。


「今年の暮れは今井くんも
呼んで年越ししないか?」


真冬を気にしながら
伯父が言った。


真冬は伯父を睨みつけた。



「あ、俺は年越し
今年は…・外でやりますので~」



「外?」
真冬が噛みついた。


「どこ?誰と?」


「いいじゃん、真冬には
関係ないからさ。」
智久は冷たい顔をしていった。
< 223 / 323 >

この作品をシェア

pagetop