~Snow White~『一巻』
一段落して部屋に戻ると

智久が手招きをした。



急いで行くとベットの位置を
私のベットの横にかえていた。


「大掃除中~」


「隣に寝るの?」



「そうだよ、一緒だな。」


私はウキウキした。


部屋に戻ってベットに寝転んだ。


智久の部屋の壁から小さい音で
コンコンと音がした。


私もコンコンと音を返した。


二人でしばらく
コンコンし合った。



そのうち私は眠りにつく・・・・



壁の向こうに愛する人がいる
この家で唯一心を通わせられる空間が
できたようでうれしかった。
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