~Snow White~『一巻』
「ごめんなさい。
ただ・・・そう思っただけなの。」



「ふ~ん・・・」
智久はパソコンに向きを変えた。



千秋のカンの鋭さが私たちの心を
騒がせた・・・・



「トモくん・・・・・
私だって・・・真冬と同じだよ。」



「え・・・?」

智久の手が止まった。


「いつもみんな真冬のことばっか
気にかけてるけど
私だって・・・真冬に負けないくらい
トモくんのこと
好きなのに・・・・・」


いつもキカない千秋の
突然の告白だった。


「ち・・・」智久が慌てている。



私は身をかくした。
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