～Snow White～『一巻』

ベットに入っても寝つけなかった。

あの後私は、二人を残して
部屋に戻ってきた。


勉強も身に入らず

千秋の目は何を見てたんだろう
ノーマークだったから
怖い・・・・
カンの鋭さは小さい頃からだったから



でもこの家で
私たちがつながってる風に
見せたことはない


そう思い出しては
気持ちを落ち着かせた。


コンコン

壁に音がした


コンコン
静かに返す



隣に智久がいる・・・・・
この壁が二人の壁・・・・
こんなにそばにいるのに・・・