~Snow White~『一巻』
年越しに智久がいなかった・・・

食事を済ませたら
千秋も真冬もそうそうに
部屋に戻って行った。


伯父と伯母が誰もいなくなった部屋で
いつものテレビを見ていた。


「さびしくなったな・・・」


「これからはずっとこんな
感じになるわよ。
結婚した時は、二人でいる時間が
少なかったから・・・・」



「そうだな~
すぐ美春も生れたしな・・・」



「美春はどうしてる?」



「元気そうよ。メールは来てるから。」


「三原と結婚するのか。
それだけは絶対ダメだ・・・・。」


「親の思い通りにいかないものね。」


「大槻の息のかかってる
三原だけは許せない。
俺を信用させて裏切っていた。
どこまでの情報を流してるのか・・・・」


伯父は酔っているようだった。
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