~Snow White~『一巻』
雪が降っていた。
もう真っ暗になっていた。


慌てて家に電話をすると
ミツが出た。


「すみません、学校の講習が長引いて
もう少し遅れてしまいます。」


「はい、おくさまに伝えておくわ。」


道をひとつ入って
暗い住宅街を歩きながら
泣いた・・・・・。


必要とされてない
私より今は華なんだ


そう思うと絶望感でいっぱいになる。



生きている意味さえも
智久を失えば
何一つなくなってしまう。


希望の光を失いかけて
私は恐怖感でいっぱいになった。
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