~Snow White~『一巻』
「顔が赤いよ?」


「からかわないで稔さん。
意地悪ね~」


私は頬をおさえた。



「どんな人なの?
君の想い人は?」


一瞬稔の目が冷たく感じて
ハッとした。


美春にばれたら大変だった。


危ない…危ない…



「そんな想い人なんかじゃないわ。」



私は慌てて
稔のグラスにビールをついだ。



「君のために何ができるかな?
私は・・・・・」


グラスにつがれた
ビールがキラキラ光って見えた。
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