~Snow White~『一巻』
「今夜はここに泊って行きなさい。
私は違う部屋をとるから。」


「そんな…こんな素敵なお部屋
いったい一泊どのくらいかかるのか
もったいなくて……」



想像もつかない・・・・



「美春ちゃんに泊りで聞いてるよ。」


「そうだけど・・・・・」



稔は窓を眺めた。


「いい雪が降ってるね・・・・・。
雪湖ちゃん…お願いがあるんだ。」



「なんですか?」



「雪っていうのも私は
あまりお目に書かれないから
外を一緒に歩いてほしいんだ。」



「雪が降ってる・・・・」



「雪湖ちゃんと雪の街を
一緒に歩いてみたいなってさ
だめだろうか?」

稔は窓の外を見つめていた。
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