~Snow White~『一巻』
意識を失いかけても
智久の名を呼び続けている。
「トモくん…トモくん…」
真っ赤にしたたった血のが
流れ落ちる。
私は一人取り残された
血の跡を見つめた。
おびただしい出血だった。
智久は憔悴しきっていた
どういう形でも智久をしばりつけたい
真冬の
叫びが私に突き刺さる。
「トモくんは渡さない。」
そう言ってるようだった。
智久の名を呼び続けている。
「トモくん…トモくん…」
真っ赤にしたたった血のが
流れ落ちる。
私は一人取り残された
血の跡を見つめた。
おびただしい出血だった。
智久は憔悴しきっていた
どういう形でも智久をしばりつけたい
真冬の
叫びが私に突き刺さる。
「トモくんは渡さない。」
そう言ってるようだった。