~Snow White~『一巻』
入学式の日
伯父と伯母と真冬は
黒い大きな車で私の横を
通り過ぎて行った。

どんなに天気が悪くても
私は学校まで必死に歩いたけれど
真冬はいつも車でおくってもらっていた。


車ら小さくなるまで
私は目をそらさないで見ていた。


そして
「望まない…何も望まない」
そうつぶやく


私は私
早く義務教育を終えて
ここを出て行かなければ
それまで最小限を感謝して生きよう。


たくさんの父母が見守る中
私はほめてくれる人もいない

新入生の言葉を言い終わった。
きっと見てくれてたよね?
パパ・・・・ママ・・・・

最後の義務教育が始まる・・・・
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