~Snow White~『一巻』
家に帰るとざわざわしていた。
玄関に見慣れない靴が一足・・・・


お客様・・・・・
そして娘たちの歓声も聞こえた。


このなかに入って
自分は仕事をするのかと
思うと悲しくなる。


お正月、卒業入学
クリスマス 大みそか・・・・
そして誕生日

この人たちに私に誕生日が
あるってしらないのか 
全く興味もなし・・・・


一番つらいのは
真冬の誕生日と私の誕生日が
同じこと・・・・・


お祝いに囲まれて
微笑む真冬

私はその横で後片付けをしている。

そんな誕生日をついさっき過ごした。


今年のプレゼントは携帯電話
私は真っ赤な手で米をとぐ・・・・

あなたのことこうやって
ゴシゴシといでやりたい

そう思いながら・・・・・・                             
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