~Snow White~『一巻』
私は部屋に入って
明日の学校の用意をした。
それからプリントを記入して
しかし印をもらわなければいけない。



一度小学校の先生が家庭訪問を
断る私に

「何か事情があるのかな?」
と聞いた。


「私はただここにおいてもらっているから
別に寒かったり、おなかがすいてたり
叩かれてもいません。
大丈夫です。」


「何かつらいことがあれば
すぐに言いなさい。
先生は味方だからな。」


そう言ってくれた先生も次の年
異動になった。

他の先生は
大柴と言えば安心して
私の生活に首をつっこまなかった。

つっこまれたくもないから
そっとしておいてって感じだった。
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