~Snow White~『一巻』
「あのね~あんたね
どんなに好きでもトモくんとは
結ばれないんだよ。」
千秋が笑った。


「うるさい!!」
真冬が千秋を叩いた。


「おかあさま~真冬叩いた!!」
千秋が伯母に逃げてきた。


「ね・・・・トモ・・・・」


「ここにはうるさいやつが多いな~
竜さん・・・・社宅用意してください。」
トモは、そう言って
真冬を押しのけた。


「おとうさま、社宅用意したら
もうお話してあげないから。」

真冬は鬼のような顔して
伯父をにらみつけた。


仲良し家族に暗雲がたちこめていた。


私はそれを楽しめそうだと
ワクワクした。


トモと目があった。

私の心を見透かしたように笑った。
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