だって、愛してる





『俺は、俺は会いたいな。
 たとえ天の川が俺らを隔てようと、
 雨が降って水かさ増しても、
 俺は泳いででも、会いに行きたいよ』





優しい言葉と、音に包まれる。
心臓が小さく跳ねた。



あいたい

会いたい


あなたに



逢いたい。







「…あたしだって、
 あたしだって逢いたいよ」





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