リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・1
「いつの間にやら、アンタと付き合うようになったと…」

「何1人でブツブツ言ってんだ?」

「過去を振り返っていたのよ。アンタとアタシが出会った頃のこととかね」

鍋に入っているカレーをオタマでかき回しながら、アタシは深くため息をはいた。

彼の両親は共働きで、彼と付き合うようになってからは、彼の家で料理を作ることが多くなった。

今日は学校がお休み。

昼間は街でデートをして、その後彼の家で夕食を作っていた。

「あっ、サラダ何で食べる? ドレッシング? マヨネーズ?」

「タマネギ入りのドレッシング!」

「はいはい」

まるでお母さんと息子の会話だ。

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