リクエストを基にした・【Kiss】シリーズ 『甘々』・1
「手伝おっか?」

「結構です! 破壊的料理センスを持っている方に手伝ってもらうと、惨劇が起きますので!」

「うっ…」

彼は料理の才能が無かった。

無かったどころかマイナス。ヒドイという次元じゃない!

一度手伝ってもらった過去があるけど、抹消したい。本気で。

そう思いながら、タマネギをみじん切りにする。

ドレッシングもマヨネーズも、手作りでできる。

彼の食生活は、かなり荒れていた。

だから彼の為に、メチャクチャ料理を勉強した。

おかげで今では有名レストランから、お声がかかるほどだ。

バイト先のファミレスからは、支店長をしてくれないかとまで言われているし…。

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