サンデー。

部屋に戻った姫子は、カバンに教科書やノートを詰め込むと、パジャマを脱ぎ捨てた。

その時ふと、目の前にある全身が映る縦長い鏡に目をやった。
それから、鏡に映る下着姿の自分をじっと見つめてみた。


ボリュームのない自分の体を見てブルーな気持ちになった。

背は150cmちょっと、どちらかとゆうとやせ形で、余計な肉はついてないが、その分胸もない。

姫子は自分の胸に両手を当てながら、早苗のグラマーな肉体を思い起こしていた。

早苗は姫子よりも背が高く、胸も大きい。
30代のその体は、女のオーラを出しまくっていた。


同じ血を引いているのに、どうしてこうも違うのか。


姫子はうらめしそうに、鏡のなかの自分を睨んだ。


「姫~、早くしないと遅れるよ~!」


母の声が聞こえて、姫子は慌てて制服に着替え始めた。





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