サンデー。

父との会話は全くなかった。

和男の方から避けていた。

父は、仕事もせずに、ただ家にいるだけの和男を決して良く思ってはいない。

だが、和男は父の忠告を無視し続け、この生活を続けている。
父が親戚や知り合いなどのコネを使って探してきた就職先の面接を、和男は全て、行かなかった。
しかも、父には無断で。


父は今まで7社も探してきてくれたが、7社目が最後だった。
それからは、仕事をしろとは言わなくなった。


だが、酔っぱらって帰ってきた時などは、和男に対して、いろいろと言ってくるので、父が帰ってくると同時に自分の部屋に戻り、翌朝、父が会社に行くまで顔を合わせないようにした。

父と話してもロクなことがないと、和男は思っていた。





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